クリぼっちのクリスマス

皆さま、今年も素敵なクリスマスを過ごされたでしょうか?
昨今、クリスマスを一人で過ごす人を「クリぼっち」とよぶそうですが、さすれば、私は「ベテランクリぼっち」(苦笑)。 ちなみに今年のイブは自宅で「まるちゃん正麺」をすすっておりました。改めて我が人生を振り返るに、「クリぼっち」もさることながら、偶然か必然か、クリスマスにインスタントラーメンを食べている確率が実に高い。

まぁ、そんな自虐はさておき、私が "ときめきの30代" を捧げたイタリアは、言わずと知れたカソリックのお国、
やはりクリスマス(Natale)は1年で最大のビックイベント、12月に入ると街はクリスマスイルミネーションに輝き、
クリスマスプレゼントを買い求める人々で賑わいます。
ただ、そんな賑わいもイブの午前中まで。24日(Vigilia di Natale)の午後はお店もレストランも早々にシャッターを降ろし、26日のサント・ステファノ(Santo Stefano 祝日) まで、人っ子ひとりいなくなり閑散としてしまいます。
私が暮らしていた頃は、25日は地下鉄やバスなど公共交通機関も全て止まっていました。

イタリアには「Natale con i tuoi, Pascqua con chi vuoi - クリスマスは両親と、イースターは好きな人と」という諺があります。イブの夜からクリスマスにかけて(南部では25日の夜まで延々続くこともあるとか)、ジジババ、親、
兄弟、親戚一同、ありとあらゆる家族が集まって、自宅で大食事会(cenone)を開き、お互いにプレゼントを交換しあいます。 私のかつての上司の日本人に言わせると「くっだらないプレゼント」なのですが、元々「家族命!」の
イタリア人達、誰もがその「くっだらないプレゼント」のことで頭がいっぱいになるようです。 とにかく、老いも若きも
男も女も、その一大イベントを心から楽しみにしているのですから。
1度、異国の地でひとり家族と離れて暮らす私を不憫に思った同僚が、彼女の家のクリスマスディナーに誘ってくれました。彼女の優しさに感激しつつも、知らないイタリア人達の果てしないお喋りと、気が遠くなる量のお料理、
そして終りの見えない宴を想像するだけで胃がもたれてきたので、丁重にお断りしました。

そんな訳で、家族もましてや彼氏さえも居ない異邦人にとって、イタリアのクリスマスはなかなか厳しいものであります。ほぼ毎年、cenoneが待ってる同僚と休日を交代してあげては重宝がられ、仕事から戻ってひとり家でインスタントラーメンをすすることになる・・・「クリぼっち」必至です。
ある年のイブの夜、喧嘩が原因で妻が実家に帰ってしまった日本人の友人とレストランに行ったことがありましたが(開いてる店もあったんですね〜)、友人の愚痴が止まらない私たちのテーブルの隣では、ゲイのカップルが痴話喧嘩をしとるという、なんとも切ない話クリスマスディナーでございました。あちらでは家族とクリスマスを過ごさない人は、何らかのワケありっちゅ〜ことですかね。

ちなみに、年越しはといいますと、大晦日(San Silvestro)はやはり夕食会(cenone)がありますが、クリスマスほど盛大ではありません。レストランで仲間や恋人と過ごす人も多く、カウントダウンで大騒ぎした後、元旦(capodanno)を静かに過ごして、2日からは日常の生活に戻ります。
余談ですが、cotechinoといういわゆる豚足とレンズ豆(lenticchie)を年の終わりに食べると、次の年お金に困らないと言い伝えがあるらしく、夜中の12時前にに食べるようです。しかし、夜中に豚足って...。

我々はあっさり年越しそばをいただいて、よいお年を!

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東洋人は辛いよ

   ボロは着ぃ〜てても 心はァ〜錦ぃ〜ん音符

突然ですが、水前寺清子のヒット曲もイタリアでは通用しません。 どんなに心意気のある素晴らしい人でも、ボロを着ていては誰からも相手にされないからです。
とにかく見てくれが第一のお国柄、他はよく知りませんが、ミラネーゼはどこに行くにも小奇麗な格好をしとります。近所へのお買い物にも、しっかりメイクしてハイヒールを履いて出かける主婦が殆どです。
特に我々東洋人は、市場といえども、頭の先から爪の先まで細心の注意を払って臨まなければなりません。
なぜならば、店員さんの態度があからさまに違うのです。 私に言わせると国民総人種差別主義のイタリア、EU圏外の人種を「extra comunitari」と呼び差別し、東洋人と言えばフィリピン人は住み込みのお手伝いさん(フィリピンは東南アジアか)、中国人は中華料理屋で働く不法滞在者と定義しているようです。日本人と知れば多少手綱は緩みますが、我々がイタリア人もフランス人もアルバニア人も区別がつかないように、彼等にとっては日本人も中国人も韓国人も、しいてはフィリピン人すらも見分がつかず、みんな同じ東洋人、つまり不法滞在の貧乏人なのです。
それでも身なりを整えていくと「mi dica bellissima ! (ベッピンさん、何にしましょ?)」とあちらから声をかけてくるし、時には代金の端数を切り捨ててくれたり、量をちょっと多めに入れてくれたりと至れり尽くせりのサービスを受けられます。ところが、自分でも「ちょっとど〜ですか?」と思うような格好の時は、こないだはあんなに親切だったお兄さんにも平気でスルーされてしまうし、やっと順番が廻ってきても、それはそれは邪険に扱われます。周りの買い物客とて、目の前にいる陳腐な東洋人へのリスペクトなど有るはずもありません。

全く、市場でお金を払って屈辱的な思いをするなんて理不尽極まりない話しではありませんか!
しかし、そこは異国に仮住まいのマイノリティー、ボヤく暇があったら自分で策を講じるしかありません。
そこで私は、市場へはなるべく会社帰りに制服で出掛けることにしました。イタリアの空港には職員用の更衣室が無い為、皆自宅から制服で出勤します。あの真緑のジャケットは一目瞭然、気恥ずかしさは否めませんが、東洋人ではあるけれど、定職を持つ合法滞在者であることを言わずもがな証明できる恰好のアイテムなのです。制服はスーツ風なので一応エレガントではあるし、実際下手に気合いを入れた私服で臨むより数段扱いが良く、そのうえ会社から支給されるので元手はゼロ、一石二鳥です。

ここで、私の苦い経験をご紹介いたしましょう。
ある冬の日のバスでの出来事。チビの私には殆どの服が大きく、その日のコートの袖も私の両手をすっかり覆い隠していました。するとイタリア人のオバちゃんが、私の手を指さして
「perche ti nascondi le mani?! (あんた、なんで手を隠してるの!)」
と吐き捨てながらバスを降りて行ったのです。思いもしない言葉に何事かと唖然としてしまいましたが、どうやら私をスリと疑ったようです。
又、別の日にはこんなことも。八百屋の列に並んでいた時、私の前にいたババァが振り返って私に気付くや否や、自分の小汚いバッグをギュッと握りしめ、列に居た別の女性に「e' meglio stare attenti (用心するに越したことは無いわね。)」とぬかしやがった!
こら、クソババァ! おまえのその雑巾みたいなボロバックから私が財布を盗むとでもいうか

ハァ〜、ホント東洋人は辛いよ。
いわれなき屈辱を避ける為には、なりふり構わぬ手段も、涙なしでは語れない努力も必要なのです。
牛乳1本、パン1個買いに行くにも気合いを入れて、身だしなみは完璧に、心は強く、逞しく、気合いだぁ〜!

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盗難注意

 イタリアのネガティブなイメージと言えば、「スリ」「ひったくり」。街中や駅はもちろんのこと、レストランでも注意は必要ですが、空港もまた例外ではありません。 特に多いのが到着ロビーでの置き引き被害です。
長時間の窮屈なフライトから解放されたと思ったら、預けた荷物が出てくるまで日本ではありえない程待たされる。到着ロビーの扉が開く頃にはイライラと疲労はもうマックス。スーツケースも重いし、ちょっとロビーのBARでカフェでも一杯...と一瞬目を離した隙に、カートのラックに置いたバッグが跡形も無い! こういったケースが実に多いのです。中には買付け資金の数百万円を、一瞬にして持って行かれた被害者も1人や2人ではありません。
逆に泥棒も戦利品の額の大きさにたまげたのではないでしょうか?
「何じゃこりゃ〜?!」

実は誰よりも用心深い私、大金の入ったバッグを身体から離して、ましてやカートに置くなんて言語道断!と喝を入れたいところでありますが、やはり時差や疲れもあるし、ふと気が緩んでしまうんでしょうね。

...ってな訳で、空港は到着ロビーにも、チェックインカウンター周辺にも、あなたの財布を狙っている悪党どもがウロウロしています。くれぐれもご注意くださいませ。

狙われているといえば、日本のパスポート。お財布と一緒にパスポートも盗まれてしまい、現地の日本大使館や領事館で(まるで時代が逆戻りしたかのようなお化粧と装いの)係員のオバ様に邪険に扱われながら、臨時パスポートの発効手続きをされた方も少なくないのではないでしょうか。

さて、ある日空港警察から「怪しげな日本人がいるから、ちょっと来てくれ」との要請が入りました。当時ミラノ・マルペンサ空港には世界中の航空会社が乗り入れていましたが、日本人スタッフは数人しかおらず、こういった依頼は珍しくありませんでした。もちろんボランティア...。
この時も他社の旅客ではありましたが、警察の心証を良くしておくに越したことはないのと、ちょっとした好奇心から二つ返事で即出動。現場であるコペンハーゲン行きのチェックインカウンターの前では、明らかに日本人ではない青年が2人、満面の笑みで、でも泣きそうな目をして私を待っていました。

警官: 「この2人は日本のパスポートを所持してるんだけど、どうも疑わしいから日本語で何か話しかけてみて。」
私: 「ラジャ〜!」(青年達に向かって)「お名前は?」
謎の青年達: 「ハイ。」(笑顔)
私: 「ご出身はどこですか?」
謎の青年達: 「ハイ。」(笑顔)
私: 「今からどこに行きますか。」
謎の青年達: 「ハイ。」(笑顔)
ダメだこりゃ汗の絵

警察官詰所での取り調べに私も同行することになったのですが、そこはイタリアの緩い警察官2人、被疑者達に「follow me」とか言って先を歩きだしたのです。「あれ?2人とも先行ったらあかんやろ。」と懸念するも束の間、
案の定、謎の青年達はお互いに目配せをしたかと思うと、左右に分かれて全速力で走り出しました。
私はといえば、目の前で繰り広げられている刑事ドラマのような光景に戸惑うも、気がつくと「polizia~! Polozia~!(警察〜!)」と叫びながら、青年の一人を追いかけて広大な空港ロビーを爆走していました。制服のピッチピチのスカートと5cm強のハイヒールにもかかわらず...。
  私の雄叫びに反応してか否か、四方八方から人が現れてあっという間に逃亡者を取り押さえました。
「イタリアの人って協力的だわ〜。」と感動しましたが、実は空港内を警備中の私服警官達だと知ってナットク。
もう1人の青年も程なく捕まり、無事一件落着。

その後私の「武勇伝」は空港中に広まる事となり、某JALの日本人スタッフMちゃんには「レイコちゃんたら、オテンバさんね!」なんて笑われたりもしましたが、取り押さえられ泣きじゃくっていた青年を思うと、犯罪とはいえ「あのパスポートを手に入れる為にどれだけ苦労したんだろう。」と今でも少し胸が痛むのです。

今回は「豆知識」というより「レイコのおてんばリポート」みたいになりましたが、パスポートを盗まれると、せっかくの楽しい旅行が台無しになるうえに、それが闇のシンジケートの資金源となり、やがては世界を破滅の道へと...

自分の為にも、世界平和の為にもパスポートは肌身離さず!

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美しいということ

 イタリア人は皆「自分達は美しい」と信じています。
中には「お前が言うな」という奴も、「だってあたい達キレイなんだもん。」と公言してはばかりません。
彼等は物心ついた頃から家族や親戚、近所のおばちゃんおっちゃん達から毎日毎日カワイイカワイイと言われて育ちます。 この長年に渡る絶え間ない称賛によって、「私は可愛い」という意識がDNAに組み込まれていくのだと、わたくしは分析いたします!

 イタリア滞在中何度となくされた質問に、「ねぇ、日本人はどうしてそんなに醜いの?」と「何で日本人の脚はみんな曲がっているの?」というのがあります。

なんともダイレクトで失礼な質問ではありませんか!世が世なら戦争でっせ、しかしぃ〜怒りマーク

ともあれ、ここはひとつ大人になって冷静に観察してみると、う〜ん、反撃の糸口がみつけられない。
悔しいけれど、確かに奴らは我々日本人よりもかなり美しい。
私が特に悔しく思うのは「後ろ姿」。男子も女子も膝から下は長くて真っすぐだし、なんといってもお尻の形と位置が日本人のそれとは全く違うのです。正に「小股が切れ上がっている」とはあのお尻をいうのでしょう。
2002年日韓共催ワールドサッカーの期間中、空港のVIPルームの大画面テレビの前を占拠していたおやじ客達の後ろ姿を毎日見ながら、振り向かずともイタリア人と日本人の区別が一目瞭然だったのには、もどかしい悲しみと悔しさを覚えたものでした。

 ところで、美しいと言えば、「色の白いは七難隠す」、色白が美人の絶対条件とされる私達日本人女性にはイタだけない情報をひとつご紹介しておきましょう。
それは、「イタリアでは色白モテない説」。
彼等はとにかく黄金色の肌が大好きで、夏は競うように肌を焼き、冬でもせっせと日焼けサロンに通います。 顔立ちが美しくても色白だと「pallido/pallida(蒼白い・血色が悪い)」といまいちモテないのです。 すなわち、ウエンツ瑛士や小池徹平はイタリアでは残念ながら     と思われます(...たぶん)。

 これまたあちらに渡って間もない頃、イタリア人の「レイコ、なんでそんなに色が白いの?」の問いかけに、てっきり褒められたものと気をよくしていたら、「可哀想に。でも大丈夫よ、夏になって太陽を浴びればあなたも小麦色の肌になれるわ。」と励まされてしまったのです。「はぁ〜?意味解んな〜い!」ですよね。

 ソフィア・ローレン、マリア・グラッツィア・クチノッタ等イタリアを代表する女優の殆どはいわゆる「色黒」、つまりテラコッタ色の肌は美男美女の必須条件なのです。  実際夏のバカンス明けは、道行く見知らぬ人からも「che bella abbronzata! (なんてキレイな日焼け!)」と絶賛される。 それが気持ちいいのと単にモテたかった私、
調子に乗って焼きまくっては母を落胆させ、その割にはたいしてモテもせず、今はシミだらけの顔を見てはため息つくばかりで...後悔先に立たず。

 これからイタリアに長期滞在しようとお考えの皆さま(特に女性)、
帰国した時の事を考えて硬くなに美白ケアを持続させるか、イタリアに骨を埋める覚悟でシミ・皺をもろともせず
小麦色の肌を作るか...バカバカしいようで、その実なかなか重大な決断案件ですわよ。

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日本人ったら!

シチリアから研修でやってきているMくん達、そろそろ日本滞在3週間になろうとしていますが、相変わらず毎晩出歩いては日本人女子達をナンパしているようです。

さて、前回のコラムでイタリア人に簡単にひっかかる日本人女子を憂い嘆いた私ですが、よくよく話を聞いてみると少し事情が違っていたのです。

Mくんの解説によれば、

レストランに入る → 視線を感じる → 2〜3人の女子のグループが興味深げにこちらを見て笑ってる。
  そこで、シチリア人達は彼女達に向かって「カンパ〜イ!」と陽気にグラスを上げる...すると、少しでも英語が話せる女子はあちらから話しかけてくる → 盛り上がる → 時には皆で、時にはカップル成立で2軒目へ...。

というプロセスで「異文化交流」が行われ、彼等は毎日楽しい夜を過ごしてはいるのですが、誰一人として彼女達と朝を迎えられた者はいないというのです。
可愛くてノリのいい大阪ギャル(古ッ!)達ですが、終電の時間になると、メルアドと携帯番号とイタリア人達を残しさっさと深夜の駅に消えてしまうそうです。まるでシンデレラのように...。
残された「王子達」は、次の約束を取り付けるべく翌日電話をしてみるのですが、昨晩とはまるで別人のようなそっけない態度であっさり断られてしまい、愕然とするそうです。
そしてみんなして「日本人の女の子っていったい...?」と頭を抱えているとのことです。

脅威の「ツンデレ(この場合デレツンですか?)殺法」で、「恋のハンター」の名を欲しいままにしているイタリア男達を翻弄する日本の肉食系女子たちよ、前回は失礼しました。

謹んで「アッパレ!」

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イタリア人ったら!

お金に目が眩んで、知識も経験もない技術系の通訳の仕事を受けてしまい、案の定のクレームを受けながら悪戦苦闘の毎日を送っております。
私が担当している技術研修生はシチリアからやってきたMくん。日本に来て一週間の彼に「日本人の印象は?」と尋ねると、「何か質問しても、「調べて返事します。」と言ってその場では回答してくれない。でも、遅くとも翌日にはちゃんと調べて完璧な答えをくれるので驚いている。」とのこと。
彼によれば、イタリア人は正しい答えを知らなくても、とりあえずその場で適当に答えるんだそうです。

そういえば、思いあたる節がいくつもあります。 例えば、イタリアで道を尋ねると「解らない、知らない」という人はまずいません。誰もが親切に教えてくれますが、言われた通りに行っても目的地に辿り着くことはまずないのです。
どこまで行ってもらちが明かないので別の人に尋ねると、全く逆の方向を教えられることも珍しくありません。
「知らない」というのがカッコ悪いのか、「知らない」と突き放すのが心苦しいのか、ただ調子がいいのか...。
皆さんがイタリアで道に迷ったら、2〜3人に尋ねてみて確率の高い方向へ進む、もしくは、誰にも頼らないことをお勧めします。

さて、私の酷い通訳にも根気強く耳を傾け一生懸命理解しようとしてくれる、心優しく真面目なMくんですが、
アフター5は毎晩他の研修生達とミナミの街に繰り出し、日替わりでナンパした女子とジャパニーズナイトライフを満喫しているようです。 研修生といっても、殆どが既婚者のオッサン達。時差ボケも、遠くシチリアで帰りを待つ妻の事も何のその、9時〜5時は分刻みの研修をこなし、「も〜えぇやろ?!」と言うほど質問を浴びせかけ、アフター5は深夜まで現地調達の女子とお楽しみ...って、やはり、狩猟民族恐るべし。

最後に、イケメンとは程遠い理科系Mくんのコメントをご紹介しておきましょう。
「僕達イタリア人だし。 日本人はみんな僕達に興味津々だから、ナンパは簡単!」

日本の女子たちよ!なめられたらいかんぜよ!

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ムダ毛のはなし

脱毛キット

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いきなりですが、ここでは「毛」の話をいたしましょう。
我々日本人、特に女子は「体毛」をいわゆる「ムダ毛」と位置づけ、わき毛、腕毛、スネ毛、ビキニライン、更には顔のうぶ毛に至るまで丁寧に処理しますよね。
さて、イタリア女子はどうでしょう。ちなみに、イタリア語で人や動物の体毛はpelo/peli 毛深いことはpeloso/pelosaといいます。 日本人の何倍も男性の目を意識し、露出度も高い彼等のこと、当然ムダ毛処理にも余念がありません...が、どうも「ムダ毛概念」が我々とは違っているようです。
素足が主流の文化ゆえか、彼女達が最も神経を注ぐのが「スネ毛」。 発売されている脱毛器具やキットは数も種類も多く、日本の比ではありません。南部のおばちゃんはともかく(この人達は髭も生えてたりする)、都会の若い女子のスネはみなツルツル。 以前、私はその手入れを少し怠って出社したことがあります。とはいっても、生え放題という訳ではなく、日本では全然OKな程度でしたが、同僚のPinaがすかさず「レイコ!スネ毛ボーボーじゃない!ドイツ人みたい!恥ずかしい〜!」と顔を歪めて指摘してきました。
ところが、そんなノースリーブ姿の彼女のワキはと言えば、そろそろお手入れ時をむかえた芝生のようなのです。 総体的にイタリア人女子は"脇が甘い"  2〜3ミリは当たり前、自然に任せ放題という人も珍しくありません。
知り合いの日本人女史、ミラノ在住十数年、中古のバスタブを路面電車で家まで運んで自分で設置してしまう逞しいお方です。そんな彼女でさえ、友人の結婚式で、美しい花嫁の純白のウエディングドレスからはみ出たたわわなワキ毛には言葉を失ったそうです。

分析の結果、スネ以外のパーツのお手入れは結構手抜きが多いようで、それはつまり、イタリア男子は腕毛やビキニライン、そしてわき毛に関しては寛大だと結論に辿り着きました。
どうやらイタリア人にとって、スネ毛を生やして歩くことは、ワキ毛を出すことより恥ずかしいことのようです。

みなさん、イタリアにお越しの際は、ワキよりもスネ毛のお手入れをお忘れなく!

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ミラノのカーニバル

2月のヴェネチアのカーニバルは有名ですが、実はイタリアではクリスマス、お正月、カーニバル、そして復活祭と冬は全国的にお祭りラッシュなのです。
もちろん敬虔なカトリックの国、それぞれ深い意味のある宗教的行事なのですが、私はヨーロッパの長い冬をお祭り騒ぎで乗り切ろうという、陽気なラテン民族の知恵ではないかとも考えます。

 2月のミラノのカーニバルの主役は子供たち。月の始めともなると、街中が思い思いに変装した子供達であふれかえります。シンデレラになった女の子、ピカチューに変身した男の子、101匹ワンちゃんの着ぐるみを着た子….どの子もどこかしら自慢気な母親に手を引かれ、行く先々で絶賛を浴びて何とも幸せそう。学校や幼稚園にだって変装して登校します。

 しかし、うかれているのは子供ばかりではありません。2月の最終日曜日はカーニバルのクライマックス。この日は大人も皆思い思いに変装して昼夜を問わずミラノの街を練り歩きます。
ちなみにイタリア語で変装とはtravestito/a(トラベスティート/トラべスティータ)といいます。一般的にはニューハーフの人をさして言うことが多いようですが。

かくゆう私も、同僚に誘われ変装カーニバルに参加したことがあります。
「私今年はミツバチになるの、フフフ。レイコ、くれぐれもちゃんと変装してよ、普通の格好じゃ恥をかくんだからね!」と念を押す彼女に、(アホかこいつは?)と心で毒を吐きつつも、何のアイデアも浮かばないまま当日を迎えてしまった。結局手持ちの猫の耳付カチューシャを付け、鼻を真っ黒に塗って髭を書き、ジブリの「ジジ」のエプロンを掛けただけの即席猫で凌ぐことに...。
これまた簡易ミッキーマウスに変身した日本人の友人と「こんな格好で地下鉄に乗るのォ〜?かっちょ悪〜い!」と恐る恐る夜の街へ出てみれば、そこは道ゆく人皆が変装している世にも不思議な世界。犬に変装したイタリア人の女子から「あっ、私もあれぐらい濃い髭にすればよかった〜。あのほうが絶対カワイイ〜!」と羨望の眼差しを向けられたら、羞恥心など吹っ飛び、すっかり気をよくしてしまった私なのでした。

...のも束の間、待ち合わせの場所に着くと、例の同僚は黄色と黒の横縞のオムツみたいなパンツに大きな羽根(すべて彼女の手作り)で完璧なミツバチだし、おまけに彼氏は海賊姿。準備不足を理由に前日まで参加を迷っていた子も、ちゃっかり彼氏とペアで非の打ち所の無いシェフ姿で、右手にフライパンまで持ってたがな!
充分な準備期間があったにも関わらず、こんな即席な変装しかできなかった自分が無性に恥ずかしくなりました。(何でやねん!)

気を取り直して歩き始めると、ミラノ市民の半端じゃなく気合いの入った変装に笑いが止まりませんでした。しつこいようですが、全員が一般人。
スカイブルーの象さんの着ぐるみ姿の微笑ましい老夫婦も見たし、巨大ムカデに変装した数人のグループもいました。 最も多かったのが、女装した彼氏と男装した彼女のカップル。女装した彼氏と腕を組んで街を練り歩くって、みなさんどうですか?

強烈だったのが、トイレの便器に変装した男性。全身白タイツで首から上が便器なのです。道行く人の「蓋は開かないの?」の問いかけに、蓋をパカっと開けて中からご本人が「モチロン!」。(神に誓って実話です。)

そうやって、ただただ一晩中歩き続け、人の変装を見ては笑い、自分の変装を自慢する。  スノップで冷たいと言われるミラネーゼがこれなのだから、ローマやナポリに行くといったいどうなることやら...想像するに恐ろしい。

「日本のラテン民族」といわれる大阪人の私が、この人達を見ていかに悔しかったかお解かり頂けるでしょうか?「来年は横綱の着ぐるみか、背中に天丼のぬいぐるみを背負ってリベンジだ!」と心に誓ったのですが、残念ながらあれ以来お誘いがありません。しかし、いつか必ずこの誓いを実現させ、大阪人の熱い血を奴らに見せつけてやる! 待ってろ、イタ公ども!!

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チームブルー

イタリア代表チーム AZZURRI

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FIFAワールドカップは、「岡田JAPAN」が日本中を感動の渦に巻き込んで幕を閉じましたが、前回優勝のイタリアチームは奇しくも一次リーグ敗退という散々な結果に…。
サッカー命のお国柄、国民の落胆と怒りたるや、想像に難くありません。
イタリア人とは、サッカーを愛し、サッカー選手に憧れながら、一方で「奴らはサッカーするしか能がない」とか、「イタリア語もろくに話せないおバカ野郎」とこけおろすのも大好な人種、暫くは全国のBarで代表選手の批判に花が咲くことでしょう。(ちなみに、地元メディアはこぞって「歴代最低チーム」とこけおろしておりました。)
彼らには4年後復活をかけて頑張っていただくとして、ここでは、スポーツの国際大会に臨む代表チーム名についてのお話を少し。
日本では「王JAPAN」「星野JAPAN」、更には何のこっちゃの「侍JAPAN」と、大会やチームごとに名前が変わりますが、イタリアは一律「Squadra Azzurra」(チーム青)、一般には「Azzurri」(アズッリ)と呼ばれています。 これは、代表ユニフォームが青い(実際には水色)ことに由来し、サッカーだろうが、バレーボールだろうが、オリンピックだろうが、基本みんな同じユニフォームです。 ちなみに女子チームのことは「Azzurre」(アズッレ)、これはイタリア語に男性名詞と女性名詞がある為で、日本人にはちょっと面倒な変化です。

奴らのほりの深い顔と黄金色の肌に青いユニフォーム、これに青い目だったりした日にゃ〜、悔しいけどついつい応援しちゃいます。

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お嫁さんにしたい女優

A.S.Romaの優勝を祝うSabrina Ferilli

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「お嫁さんにしたい女優No1」と言えば、竹下景子、市毛良江、水野真紀...昔から変わらず、清楚で控えめ、ナチュラルメイクと決まっていますが、イタリアではちょっと事情が違うようです。

ここで、サブリナ・フェリッリ(Sabrina Ferilli)という女優さんをご紹介しましょう。とにかく美しくてセクシー、イタリアのセクシーシンボルと言われ、2000年にはMaxという男性雑誌からヌードカレンダーを発売し、100万部以上を売り上げました。 又、イタリアセリエAのA.S.ROMAの熱狂的サポーターとしても有名で、2001年にチームがスーパーカップイタリアで優勝した際には、ローマの古代遺跡チルコマッシモ(Circo Massimo)大競技場で、数万人のフーリガンの前を超セクシービキニで闊歩したというビックリ女優さんです(←写真)。
なんと、この人が2001年イタリア男性と主婦にもっとも愛される女優、つまり「お嫁さんにしたい女優No1」に選ばれたのです。そのニュースをテレビで観た当時の私はま〜驚いた、たまげた! イタリア男性からの支持には頷けたりもしますが、主婦からもとは...日本ではありえないですよね?
息子がこんなお嫁さん連れてきたら、お母さん達失神必至!

中年のおじちゃんへの街角インタビュー
  「あんなセクシーな奥さんじゃ、心配じゃないですか?」
  「毎日あんなベッピンさんが隣で寝てくれるんだからいいさ〜。」
  「彼女が台所に立ってる姿が想像できないんですが。」
  「毎日ベッドを一緒にできるなら、料理なんかオレが作るからいいさ〜。」

ナルホド! 狩猟民族恐るべし。

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スラングはコミュニケーションツール?

アメリカ映画でよく耳にするスラング、イタリアも同様で、スラングを知らないとイタリア語は理解できないと言っても過言でありません。特に若者の会話にはこれでもかという程登場しますし、普段は上品(そう)なエグゼクティブ達も、怒りをぶちまける時にはびっくりするようなスラングを連発します。(スラングを全く使わないイタリア人に出会うと、それだけで500ポイントアップです。10年間で2人ほどしか知りませんけど。)
イタリア語では「parolacce パロラッチェ」といい、その80〜90%はいわゆる下ネタ単語です。ライトなものから耳を覆いたくなるようなコアなものまで多種多様で、それだけで一つの言語を成すのではないかと思える程の充実ぶりです。
もちろん使わないのが一番、もとい!使ってはいけないものなのですが、時に我々外国人にとって、イタリア人とのコミュニケーションツールとして強い味方になることがあります。相手を見て正しく使えば(?)「あいつはオープンでシャレの解る奴だ」と距離がグッと近くなったりします。

ここで、少しお下品なエピソードをご紹介しましょう。
最初にイタリア語の名詞には、男性と女性、単数と複数があることを前置きしておきます。
さて、イタリアに渡って数ヶ月、同僚たちともすっかり打ち解けた頃「ほんとあいつはrompicoglione !」と、覚えたてのパロラッチェを使ってその場を沸かせ気をよくしていた私。 ちなみにrompicoglioneとは「潰れた金○○ = 嫌な奴、ムカつく奴」という意味。 すると、真面目な女史Valentinaが静かに私の傍にやってきて、
「レイコ、ひとつ言っていい?金○○は必ず2つあるものだから、単数ではなく複数よ。だからrompicoglione ではなくrompicoglioniが正しいわ。」と優しく指導してくれました。
イタリアではスラングの間違いも正してくれて、絆も深まり一石二鳥です。

残念ながらWebではここまでが限界(笑)、この先はレッスンで...。コース詳細へ